サッカーコーチライセンスの授業でジョアンと会う

Mar 21, 2020

 

世界基準のGKコーチジョアンと出会ってどんな変化があったかをこれまで話してきましたが、

 

 

それから僕がビルバオでサッカーコーチとして普段何をしていたかも

 

 

今回はジョアンに聞く、初めて倉本和昌に会った時のことをYoutubeで話してもらったことを文字起こしし、加筆しました。

 

●ジョアンが教えるGK

 

 

倉本:そのとき私(ジョアンが)髪の毛ありましたって言っていて、ないです。もうこのままでした(笑)。

 

僕が元々ジョアンに会いたいなと思っていたんです。というのは、ゲルニカという村にいたんですけど、1万6000人しか人口がいないんですよ。

ゲルニカは第1次世界大戦で空爆を受けたところとして有名で、その悲劇を嘆いてピカソが描いたのがゲルニカという有名な絵です。

  
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 なぜピカソは≪ゲルニカ≫を描いたか? - 銀座の絵画販売・買取の画廊- 翠波画廊

 

パブロ・ピカソの一般的なイメージは、人を驚かせる前衛画家であり、若い愛人を何人も持った艶福家でしょう。 その一方で、ピカソは戦争の悲惨さを訴える政治的な壁画≪ゲルニカ≫の作者としても有名です。 親しい友人であった画商のカ…

 

 

 

半分が男だとして8000人ですね。何人子どもがいるのかというふうになりますよね?そんな何人子どもがいるの?という人口のレベルなのに、キーパーが毎年アスレチック・ビルバオに引き抜かれていってたんですよ。

 

それはもうジョアンが育成をやってるからというのを僕は知っていて、僕はそのさっきも出てきた師匠のアルベルトに、お前みたいに頭がおかしなやつがいるから会った方がいいぞと言われてて、そんなこと言うんだったら会いたいみたいな。

 

なのでそれで行って、初めてグラウンドでトレーニング見て、本当衝撃だったのは、そのとき…。彼が教えてたキーパーが170センチしかない。要は僕と身長同じぐらいで、4部で普通にプレーしてたんですよ。それは奇跡みたいな現象です。多分日本でもいないと思うんですよね。4部ってことはJFLのチームで、170センチのキーパーがプレーしてるというのはありえない。そしたらそのキーパー、一番ハイボールに強かったんです。

 

その彼を連れてきて、どうして彼がそうなったかみたいなことを説明して練習やってくれて、あまりにすごすぎて、もうちょっと今まで自分の常識が吹っ飛んだなみたいな。いろいろ彼に、だから彼が言ってること、全部聞き逃さないようにしようと思って、全部しゃべってることを一番前の席でメモしてたんですけど。

 

●何が他のGKコーチと違う?

 

インタビュアー:そのとき何がすごすぎたんですか。何すごすぎたの?

 

倉本:あまりに今までほかの言ってることと違うというすごさと、内容と、その一個の、皆さんが感覚的につかめるかどうかわかんないんですけど、技術ということに対する、完ぺきなものの求め方ですね。

要するに例えば、じゃあキャッチを取っても、何気なく手を出したら多分こんな感じでとなって、別にそこに違和感は誰も持たないんですよ。まあそうだよねって。

なぜなら取れていれば正解になっているんです。

だけどそれだったら、例えばこういう手の出し方したら、当たったら下に落ちるでしょと言われたら、確かにそうなんですよね。

ということは、ボールの大きさに手を出して待つだけだと言われたら、確かにそうだってなりますね。そんなふうに考えたことがなかったわけですよね。取ればいいんじゃない、とりあえずって。という、そのとりあえずなんかないと。だから正解はこれしかないから、こういうふうに動くっていうことを、すごい突き詰めていってるなというか、すごい細かいなと思ったんですよね。

 

 

●ジョアンからの衝撃の一言

 

しかもその講義が終わったあとに、ポロッと言われたのが、キーパーのことを、僕は監督をやりたいと思って勉強をしていたから、

「監督としてキーパーのミス見抜けなかったら、お前その失点どうやって修正するんだ?」と言われたんですよ。別に練習できなくていいよ。キーパーコーチじゃないから。だけど、知らなきゃいけないって言われて、じゃないと修正できないぞと言われて、確かにそうだと思って、そこからずっとキーパーのこと見るようになったんです。

 

●なぜかコーチングスクールを再受講

 

インタビュアー:なぜ2年目も同じジョアンの講義に行こうと思ったんですか?普通だと1年終わって、皆さん終わりですよね。

 

倉本:まあそうですね。しかも僕の場合はバルセロナでレベル1とレベル2を取っているので、本来は最初のジョアンの授業(レベル1)も受ける必要がなかったんです。

 

インタビュアー:なかなか2年目同じように…。

 

倉本:同じように。そうですね。ジョアンの授業は何回も聞きたいと思ったし、その1回では知り切れないぐらい、いっぱい持ってるから、その日かの授業だけ聞いても全部理解なんてできないなと思ってたからですね。コーチングスクールの先生たちからも「KAZUはやっぱり頭がおかしい!!」と言われていましたから(笑)

 

インタビュアー:なるほど。ありがとうございます。

 

GKのことを気にしている監督は?

 

ジョアン:私が今まで、ずっといろんな世界のサッカー見てきて思うに、キーパーのことを気にしてるなとか、知っているなと思う監督さんは、グラウディオラと、モウリーニョかなと思います。それこそモーリーニョなんて、イーケル・カシージャスで当時でいうとスペインのスーパースターをベンチに置くっていうことができる。

  

 

そんな監督ということは、よほどキーパーのことを知ってないと、怖くてできないですよね。その二人かなっていうふうに今思ってるんですけど。その当時は確執だと騒がれていたんですが、私は単純にモウリーニョに取ってGKに求めるディフェンスライン背後のスペースをカバーできるかどうか?が重要で、それをカシージャスはできなかっただけなんです。

 

KAZUに対する印象

 

一つはスペインでライセンスを取って日本に帰るので、ライセンス上はどんなチームでも監督やろうと思えばできる。でも多くの監督は興味をキーパーのとこには全然持たないのに、彼は持ち続けていて、かつ、とにかく止まることなく学び続けてると。

そもそも日本からサッカーを学びたい!という理由だけでスペインに来るわけですよ(笑)そして出る必要のない私の授業に何度も出るし!

もうその熱というか、ずっと行動し続けてるっていうのはすごいなと思うし、それを見てると、それこそ、サッカーの考え方はいろんなサッカーがある中でも、トータルフットボールという考え方があって、そのトータルフットボールは結局キーパーも確かにフィールドプレイヤーとして、一員としてと考えられてるんですね。

そのトータルフットボールを私もやりたいと思っていて、かつ彼もそのアイデアに賛同してる。なぜ今こうやって日本に来るのかというと、その私のアイデアをほかの日本人にも伝えたいとか、わかってほしいとか、もっと言ったらできるようにみんなでなろうねとKAZUが言い出したときに、それを一緒にやりたいからです。

だから日本にいて、別にスペインにいてもできなくはないけど、このアイデア、要するにトータルフットボールっていうのは、キーパーも含めだから、キーパーのことも知らなきゃいけないよねということで、今までよりも、もっともっと、例えば日本のコーチの人たちが複合的に見えたりとか、広い視点で見えたりとか、サッカーとはこういうふうに見ると面白いよねっていうことを一緒に伝えられるようにできたらいいなと思って、こうやって日本に来てます。

 

現在ジョアンのメソッドを日本に全て残すためのプロジェクトを開始しております。ご興味ある方は以下のURLをクリックしてもらえると幸いです。

 

 

 それが本当に日本のサッカーの中で実現するかどうか、もちろんわからないですけど、僕らはやる価値があるなと思ってこういう活動をしてます。

だから、その、本の導入のときの話でもちょっと言ったんですけど、新しいことをやろうとしてるときに、それに対して邪魔はしないでほしいと。別に賛同してくれなくていいけど、少なくとも邪魔はしないでほしいと。だから僕ら新しいそういうトライをしてるっていうことです。

 

 

 

インタビュアー:ありがとうございます。

 

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